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広重の浮世絵に描かれ、幕末には官軍の本陣が置かれたという上野店は、震災や戦禍に見舞われながらも、名古屋の本店とともに、日本において百貨店という新しい業態を切り開き、松坂屋の繁栄の基礎を築いてきた。
その松坂屋上野店が、06年3月から取り組んできた全館大改装を完了、この春グランドオープンを迎えた。「店舗面積のうち約70%を再構築するという大規模なもので、全館規模の改装に踏み切るのは、1916年に新本館を開店して以来初めて。1957年の南館増築以来50年振りの大型改装となります」と語るのは管財部で設備、営繕を統括する島沢尚仁課長。計画によると、今回の改装は“お客様の視点”をコンセプトに、「品揃え」「サービス」「環境」のすべての面でリニューアルを推進。分散していた売り場の集約を進め、見やすく買い回りしやすいショッピング空間づくりを目指したもの。また、お客様の買い物をサポートする専門家やサービススタッフの配置などにも注力した。
さらに、環境面でもさまざまな工夫を試みたのが特長で、「耐震性の |