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新宿地区電力協会

 

株式会社 京王百貨店 新宿店

 

京王百貨店 東京オリンピックが開催された昭和39年の11月、京王百貨店はグランドオープンした。それは、やがて本格化する新宿駅西口再開発に先駆けての大事業であり、まだ広大な淀橋浄水場が横たわるだけの西口周辺の、以後の発展を予告するファンファーレのようなものだった。画期的建築だった京王電鉄地下駅に続く地下2層地上8階建の店舗。そして屋上にそびえるレインボーの光を放つ塔。当時それらは西口のランドマークとなり、大いに話題を呼んだという。
  以来44年、この地で変わらず愛されてきた。しかしこの不変の信頼のために、同社では多くの顧客の満足を得るための弛まない“改善と革新”が続けられている。たとえば阪神・淡路の大震災以降成立した『耐震改修促進法』の認定を受け、大規模商業施設の第1号として工事を実施。特殊な制震構造と工法を採用し、閉店後の徹夜工事の連続で顧客の不自由を最小限に抑え安心の店舗を実現した。
 また近年では、環境・省エネ問題にも積極的に取り組んでいる。同社では、ISO14001の全社取得の他、東京都や国の指針に則った計画を策定し順調にクリアしているという。しかしその陰には施設担当を始め全社員の創意工夫と努力があることは見逃せない。デパートの最大のエネルギー問題は『熱』であり、その大きさは冬場でも冷房を使うほど。それを顧客の快適性は確保しながら、いかに電力等を削減していくかが重要なのだが、同社では各エリアを細分化して常時監視、インバータ搭載の空調機を小まめに調整している。そうしたシステムも、経験とノウハウをもった施設担当が計画し、省エネを進めている。 京王百貨店 川井氏
総務部 施設担当
総括マネージャー
      川井 哲
 さらに注目すべき事業が『生ゴミの肥料化』だ。食品売場や食堂などが出す生ゴミは一日1.5トンにもなる。これを堆肥にするのではなく、先ず“乾燥”して減量化。さらに尿素水溶液を加えほぼ無臭の粒状肥料にする。驚くのはその全行程をデパートの屋上の一角で行ってしまうのだ。同社と東京農大が共同開発したこの肥料は、『みどりくん』の名で農家に無料で送られ、それのみで生産した安全な野菜は店内で販売される。この一見無関係な事業は、消費というサイクルの大きなステージである百貨店の、新たな社会貢献とビジネスモデルになるだろう。キーワードは、やはり『環境』である。
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