ガスタービン(空気圧縮機、燃焼器、タービン)
ガスタービンは、「空気圧縮機」「燃焼器」「タービン」の3つの主要機器で構成されています。
- 「空気圧縮機」では、大気中の空気を取り込み、合計17段の翼で段階的に圧縮し、高圧の空気を作って「燃焼器」に送ります。
- 「燃焼器」は20缶あり、燃料ガスを投入して燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスを発生させます。
- 「タービン」では、高温・高圧の燃焼ガスを、合計4段の翼にぶつけて回転力を発生させます。すなわち、燃焼ガスという「熱エネルギー」を、回転力という「機械エネルギー」に変換する装置です。この回転力で発電機を回して発電を行います。
発電に使う「ガスタービン」と、航空機に使う「ジェットエンジン」は、原理が同じです。
「ジェットエンジン」は、高温・高圧の燃焼ガスをエンジン後方に噴射して推進力を得るのに対して、「ガスタービン」では、燃焼ガスを翼にぶつけて回転力を得ているわけです。
ガスタービンを出た555℃の排ガスは、排熱回収ボイラーに送られます。
項目 | ガスタービン(空気圧縮機、燃焼器、タービン) |
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型式 | 開放単純サイクル一軸形 |
出力 | 269,100 kW (ガス圧縮機動力を含む) |
燃料 | 製鐵所副生ガス(高炉ガス、コークス炉ガス) |
入口ガス温度 | 1,300℃ |
出口ガス温度 | 555℃ |
製造者 | 三菱重工業(株) |